セロトニン再取り込み阻害薬による不安緩和作用の作用機序解明-光遺伝学を用いて

大村 優
(北海道大学大学院医学研究科 助教)

2019年9月23日月曜日

論文紹介:REM睡眠時に活性化するMCH神経が海馬依存記憶の忘却に関与している

先日、名古屋大学との共同研究が無事論文となりました。

REM sleep-active MCH neurons are involved in forgetting hippocampus-dependent
memories.
Izawa S, Chowdhury S, Miyazaki T, Mukai Y, Ono D, Inoue R, Ohmura Y, Mizoguchi H, Kimura K, Yoshioka M, Terao A, Kilduff T, Yamanaka A.
Science. 2019, 365: 1308-1313.

眠ると記憶が薄れてしまう仕組みが一部解明されたと言えるでしょう。素晴らしい。
研究内容について、詳しくはプレスリリースをご覧ください。
http://www.riem.nagoya-u.ac.jp/4/drof1/nr/files/Sci_190920.pdf

これは名古屋大学の山中章弘先生のチームが中心となって行われたもので、私は行動実験と分析の一部を手伝わせていただきました。Science誌の査読過程を見ることができて、大変勉強になりました。

Science誌ぐらいになると、reviewerも随分無茶なこと言ってくるな。。。というのが正直な感想です。そんな追加実験したらもう一つ別の論文が出来てしまうではないか、という要求がズラリと並べられるのです。これに応えるのに何年かかるの?とその時は思いました。そして、その無茶な要求に短期間で全て応えてしまうところに、山中先生と、山中先生のチームの凄さを感じました。

今の自分には無理だな、と思うと同時に、将来的に目指すべき所が明確になったようにも思います。

第一著者の伊澤君は北大の獣医学部出身で、うちの研究室に出向して実験していた時期がありました。その時のことが懐かしく思えます。
伊澤君、おめでとう!

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